Sony Pictures Digital Entertainment(SPDE)社(カリフォルニア州,Los Angels)と無線配信メディア・プロバイダのPacket Video社(カリフォルニア州,San Diego)は11月13日,Packet Video社の無線ストリーミング技術を用いて,世界中の移動通信サービス事業者にSonyのディジタル・エンタテイメント・コンテンツを商業的に配信することで戦略業務提携に合意したと発表した。
Sony Pictures Entertainment(SPE)社の子会社であるSPDEは次世代の広帯域エンタテイメント配信に向けた豊富なオンラインコンテンツ資産やゲームなどの製品を保有している。一方,高品質無線メディア・プロバイダであるPacket Video社は,移動通信用端末機器に無線でフルモーションのビデオおよびオーディオを配信し,管理し,表示させるユニークなエンドツーエンドのソリューション,例えば独自のMPEG-4ストリーミング技術を用いたプラットフォームなどを開発している。
発表資料によれば「両社の提携は移動通信サービス事業者に新しい強力な収入源をもたらし,モバイルユーザーには広範囲なエンタテイメントのオプションを楽しむことを可能とする」という。今回の合意により両社は移動通信サービス事業者への営業活動も共同で展開する。
SPDE社が保有し,Packet Video社の無線配信技術で提供するディジタルオンライン製品のラインナップには以下のようなものがある。
Packet Video社は1998年設立の比較的新しいハイテクベンチャーであり,無線のマルチメディア配信プラットフォームの開発で成長著しい。Sony Corporation of America,Time Warner,Texas Instrumentsなど多くの企業が出資している。