米Dell Computerが2000年8~10月期(2001会計年度第3四半期)の決算を発表した。製品の出荷台数,売上高,営業利益,純利益,1株当たり利益,投資回収率のいずれも過去最高を記録した。

 売上高は82億6400万ドルで前年同期の67億8400万ドルに比べ22%増。27四半期連続で売上高を伸ばし続けている。純利益は6億7400万ドルで前年同期の同条件の純利益(4億8300万ドル)に比べ40%増となった。1株当たり利益は0.25ドルで同39%増,営業利益は8億1800万ドルで同26%増である。

 企業向け製品やノート・パソコンが好調で,これらハイエンド製品が業績に貢献したという。「売上高の50%以上が,また営業利益の2/3が企業向け製品やノート・パソコン,サービスによってもたらされた」(会長兼CEOのMichael Dell氏)。

 www.dell.comにおける今年度の売上高は160億ドルに達した(2000年8~10月期末現在)。前年同期末は120億ドルだった。

 前年同期に比べた全世界での製品出荷台数の伸び率は21%。前年同期に比べた売上高の伸び率を地域別にみると,米大陸が24%増。欧州/中東/アフリカを合わせた地域が7%増,日本を含むアジア太平洋地域は39%増。中国では70%増である。

 そのうちサーバーは「業界の平均成長率に対して,世界では1.5倍,欧州/アフリカでは1.6倍,日本を含むアジアは2.5倍の成長率」としているが,販売台数や金額,成長率の詳細は「アジアは約70%増」という以外,具体的には公表していない。

 なお同社は今年10月に同四半期の業績概要について明らかにしており,売上高が予想よりも3%少なくなるなどと発表していた。

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