米Microsoftは米国時間11月9日にWindowsのマルチメディアAPI(application programming interface)である「DirectX 8.0」の最終版をリリースしたことを明らかにした。
「写真画質なみのグラフィックス,マルチプレイヤ・ゲーム向けの拡張性,オーディオ機能の向上などが特徴」(Microsoft社)。
DirectX 8.0のSDK(Software Development Kit)はDirectX開発者向けサイト「DirectX Developer Center」(http://msdn.microsoft.com/)で配布する。DirectXは家庭ユーザ向けサイト(http://www.microsoft.com/directx/)でも無償配布を行う。DirectX 8.0 SDK,ランタイム版DirectX 8.0はともに11月11日午前0時(米国太平洋標準時)までにダウンロード可能になる。
DirectX 8.0の特徴は以下の通り。
・2次元グラフィックスのDirectDrawと3次元グラフィックスのDirect3Dのインタフェースを結合。アプリケーション開発環境を簡素化し,パフォーマンスの向上も図った。
・グラフィックス・オーサリング・ツールの統合を進め,3次元キャラクタ開発を容易にした。
・サウンドのDirectSoundとソフトウエア・シンセサイザDirectMusicのインタフェースを結合。
・DownLoadable Sounds Level 2(DLS2)に対応。
・ネットワーク対応ゲームのAPIであるDirectPlayでマルチプレイヤ・ゲーム向けの性能と拡張性を高めた。
・DirectPlayで音声通信のAPI「DirectPlay IP」を追加。
・動画APIのDirectShowでリアルタイムのオーディオ/ビデオ編集機能を提供。
・DirectShowではWindows Media Audio/Video(WMA/WMV)の読み書きをサポート。
・エンハンスドTV向けのクライアント・ソフトウエア技術「Microsoft TV Technologies」がDirectShowに準拠しており,これによりデジタル・テレビに対応する。
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