米Gatewayと米Broadcomが米国時間11月9日に,家庭のネットワーク化に関して提携関係に入ったことを明らかにした。
既設の電話回線を使って,家庭内のパソコンやデジタル機器をネットワークに接続するとともに,インターネットと広帯域でつなぐ。両社は家庭とオフィスを接続する製品やサービスの開発/販売でも協力体制を敷く。ストリーミング・ビデオやオーディオを再生する製品の開発などを視野に入れる。
さらに家庭や企業向けにインターネット電話(IPテレフォニ:VoIP)も提供する予定である。「この提携によって,インターネットを介した市内電話および長距離電話通信で競争力のあるサービスを提供できる」(両社)。
提携事業の第1弾として,Gateway社が家庭向けパソコン「Select」および「Performance」に,Broadcom社の「BCM4211」チップセットを組み込んだ製品の出荷を始めた。ネットワークは,電話線を使う「HomePNA(Home Phoneline Networking Alliance)2.0」に準拠する。伝送速度は10Mbps。パソコンやインターネット端末を簡単に広帯域接続できるほか,プリンタなど周辺機器を電話回線につなぐだけで容易にネットワークを構築できる。
◎関連記事
■GatewayとAOLのネット端末にTransmetaのCrusoeとMobile Linuxを採用
■AOLとGateway,パッド型など家庭向けネット端末を発表,OSはLinux
■Sun,IBM,Oracleなど15社,家庭向けネット・サービスの共通仕様作りで協議会
■3Com,Sun,Cisco,松下などが家庭のインターネット化で業界団体
■民生機器の業界団体,電源線利用の家庭内ネットワークを今年中に標準化へ
■米国の2100万世帯が家庭ネットワーキングに関心---Yankee Groupの調査
■2003年までに1000万の米国世帯が家庭内ネットワーク構築,Yankee Group
■家庭内ネットワークの世界市場,電源線や無線利用が台頭し5年で5倍に
■家庭内ネットワーク製品市場が2004年までに57億ドル規模へ
■「米国人の52%が家庭からインターネットにアクセス」と米Nielsen
■オフィス機能を備える米国世帯は3700万,PCの世帯普及率は52% 米IDC
■2000年Q1の家庭内ネットワーク機器市場は5800万ドル,“無線”が後押し