米Gatewayと米Broadcomが米国時間11月9日に,家庭のネットワーク化に関して提携関係に入ったことを明らかにした。

 既設の電話回線を使って,家庭内のパソコンやデジタル機器をネットワークに接続するとともに,インターネットと広帯域でつなぐ。両社は家庭とオフィスを接続する製品やサービスの開発/販売でも協力体制を敷く。ストリーミング・ビデオやオーディオを再生する製品の開発などを視野に入れる。

 さらに家庭や企業向けにインターネット電話(IPテレフォニ:VoIP)も提供する予定である。「この提携によって,インターネットを介した市内電話および長距離電話通信で競争力のあるサービスを提供できる」(両社)。

 提携事業の第1弾として,Gateway社が家庭向けパソコン「Select」および「Performance」に,Broadcom社の「BCM4211」チップセットを組み込んだ製品の出荷を始めた。ネットワークは,電話線を使う「HomePNA(Home Phoneline Networking Alliance)2.0」に準拠する。伝送速度は10Mbps。パソコンやインターネット端末を簡単に広帯域接続できるほか,プリンタなど周辺機器を電話回線につなぐだけで容易にネットワークを構築できる。

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[発表資料1]
[発表資料2]