オンライン市場調査会社として知られる米MindBranch社は11月8日,ワイヤレス通信サービス市場に関する3つの調査および予測レポートを発表した。

・「World Cellular/PCS & 3G Markets
・「Wireless Data/Internet National Survey Results 2000
・「Wireless Internet Devices: From Phones to the Future

 最初のレポートでは,世界の携帯電話ユーザーの数は急増中であり,2001年末には5億3000万人,2007年末には13億7000万人に達するなどと市場を予測している。

 2番目のレポートは,PDA,双方向ページャ,ワイヤレス・ラップトップ,モバイル・データ端末などのユーザー3500人に対するオンライン調査の結果をまとめたもの。携帯電話のユーザー数の予測のほかに,ワイヤレス・インターネットの利用度,ユーザーが望んでいるワイヤレス・サービスやモバイル端末の機能,サービス・プロバイダに対する要求など,ユーザーの意見や要求を幅広く調査している。得られた結果の中には,ワイヤレス・データ通信ユーザーの4人に1人がモバイル・デバイス上に広告が配信されるのを喜んで受け入れるといった意外な内容も含まれている。また,ワイヤレス・データ通信ユーザーは,現在のところまだワイヤレス市場のわずかを占めているにすぎないが,彼らはワイヤレス通信市場の将来を先取りしており,将来はワイヤレス電子メールとワイヤレス・インターネットのユーザーが市場の中心的な存在になると結論付けている。

 第3のレポートは,モバイル端末装置の望ましい姿について議論したものである。例えば,現在のワイヤレス・インターネット・デバイスの大半は,モバイル電話機メーカー側が設計を主導しているが,将来は逆にユーザー側が設計の主体となったユーザー・オリエントなデバイス開発が行なわれるようになると予想されることなどが記述されている。

 レポートの内容や購入方法などについては,MindBranch社のWebサイト http://www.mindbranch.com で見ることができる。

[発表資料]