ソニーのドイツ法人であるSony Europe GmbHと米Sun Microsystemsは,Java 2 Platform, Micro Edition(J2ME)を組み込んだ携帯電話機の開発で合意に達した。米国時間6月6日に両社が明らかにしたもの。

 両社はSony Europe社のGSM/GPRS電話機へのJ2MEとMobile Information Device (MID)の実装で協力体制を敷く。

 「J2MEを組み込むことで,インタラクティブな無線ネットワーク・ゲームをサポートするリッチな環境を提供する」(両社)。携帯電話機は2001年の前半にも欧州市場に投入する予定である。当初は欧州の特定の通信事業者をターゲットとする計画で,両社はこの市場に向けた共同マーケティング・プログラムの実施も計画している。

 なおSony Europe社は6月6~9日に開催されるSun社の開発者会議JavaOne Developer ConferenceでJ2MEを組み込んだ携帯電話機の早期版を披露する予定である。

 またSun社,米Planetweb,米Sega of America Dreamcastの3社は同日,消費者向けエレクトロニクス製品の量産で協力体制を敷いたことを明らかにした。セガ・エンタープライゼスの家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」にPlanetweb社のJava Virtual Machine (JVM)を組み込み,Java実行環境「PersonalJava」を搭載したドリームキャストを市場投入する。

 なおPlanetweb社のWWWブラウザ「Planetweb」はすでにドリームキャストで利用されている。今年9月にはPlanetweb V3.0のリリースが予定されている。

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  • www.sun.comに掲載の発表資料1
  • www.sun.comに掲載の発表資料2