米Palmが米国時間11月6日に,携帯情報端末を使ったフィールド・セールスの市場に向けた戦略について明らかにした。Palm社はソフトウエア・プロバイダやシステム・インテグレータと協力し,CRM(Customer Relationship Management)市場に向けた各種のソリューションを供給していく。

 Palm社はE.piphany社,FrontRange Solutions社,Interact Commerce社,International Design社,Construction Online社(e-IDC.com),Pivotal社,Remedy社,Sales.com社などのソリューション提供会社と協力体制を敷いており,すでに企業向けソリューションの開発に着手している。

 この協力体制によって,企業のモバイル・ユーザーが社外から必要な情報にアクセスできるようにし,また現場における生産性向上を図るさまざまなソリューションを提供していくという。

 Palm社は,企業のハンドヘルド・コンピューティング向けソリューションの普及を促進する目的で,「Enterprise Alliance Program(EAP)」と呼ぶパートナ・プログラムを始めたことも明らかにした。このEAPにはシステム・インテグレータやサービス・プロバイダ,コンサルティング会社などが参加しており,これを通じて幅広い企業ソリューションを提供する。またハンドヘルド・コンピュータを使ったソリューションを導入・運用する企業に必要な資源を提供していくという。

 EAPには米IBMをはじめとして,以下の企業が参加する。Alliance Consulting,Analysts International,Bear River Associates, Inc.,Braxton Butterfield Consulting, Inc.,Ciber, Inc.,Condor Technology Solutions, Inc.,Datanational Corporation,I3solutions,Impact Innovations Group,Inforte,

 米IDCの調査によると,米国の企業モバイル・ユーザおよび遠隔地での業務に従事する人の数は,2000年の3900万人から2004年には5500万人に増大する。このうちの大半がフィールド・セールスに従事する人だという。

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