米Microsoftが米国時間11月6日に,企業間電子商取引(EC)支援のソリューション「E-Business Acceleration」を発表した。あらゆる規模のサプライヤに,インターネットを介した販売能力を高めるためのソフトウエアやパートナシップを提供するもの。Microsoft社の「.NET Enterprise Servers」をベースにする。

 E-Business Accelerationは,大きく二つのソリューションを提供する。一つはホスティングを利用するもの。大きな投資をせずにマーケットプレイスへの参画を望むサプライヤに向ける。もう一つはインハウスのソリューションである。レベルの高い電子商取引や顧客との対応,SCM(supply chain management)との統合を考えるサプライヤに向ける。

 これらのソリューションに向けてMicrosoft社は,以下の二つのソフトウエアを提供する。

・「bCentral Commerce Manager」:電子商取引事業でのカタログや受注データ,クレジット・カード処理などの管理業務を支援する。クリックひとつで,別のマーケット・プレイスでの営業も始められる機能も備える。11月はじめに提供を始める予定である

 ・「Supplier Accelerator」:カタログ発行や発注処理のための情報抽出を行う。Commerce Server 2000,BizTalk Server 2000,SQL Server 2000上で動く。すでに9月から,Microsoft社のパートナ企業がパイロット・プログラムを利用している。価格やライセンシング,開始時期などに関しては後日発表する。

 またMicrosoft社と米Commerce OneはE-Business Accelerationで提供するサービスに関して協力し,両社の提携関係を拡大すると同日発表した。両社の顧客が容易にCommerce One社の電子市場にアクセスするためのソフトウエアを共同開発する。Commerce One社のほか,Clarus社やVerticalNet社といったベンダーがE-Business Accelerationへの協力を明らかにしている。

[Microsoftの発表資料1]
[Microsoftの発表資料2]
[Microsoftの発表資料3]
[Microsoftの発表資料4]

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