米Intelは米国時間11月6日にxDSL(digital subscriber lines)向け通信プロセサを発表した。音声/データ通信向けの「IXP225」とデータ通信向けの「IXP220」である。

 IXP225はxDSLベースのインターネット・アクセス機器やゲートウエイに向ける。IXP220は,IXP225から音声通信の機能を取り除いたデータ通信専用のプロセサである。データ通信のソフトウエアや性能はIXP225と同じ。エントリ・レベルのブリッジやルータに向ける。

 IXP225とIXP220はいずれも,Intel社のネットワーク・プロセサ・アーキテクチャ「Internet Exchange(IX)」に準拠している。またIntel社はこれらプロセサの参照プラットフォームも開発者に提供する。ADSL(asymmetrical DSL)およびSHDSL(symmetrical high-bit-rate DSL)向け製品開発のフレームワークを提供するもの。SHDSLや10/100 Mビット/秒のLAN向けのフラッシュ・メモリや物理インタフェースといった部品を用意する。

 IXP225,IXP220およびADSL向けの参照プラットフォーム「IXP225 ADSL Reference Platform」のサンプル出荷は今年末までに行う予定。SHDSL向けの参照プラットフォームは2001年第1四半期に利用可能になるとしている。価格はIXP225が40ドル,IXP220が25ドル,参照プラットフォームは7500ドルである。

◎関連記事
Intelが無線通信向けマイクロアーキテクチャ「XScale」を発表
Intelがネットワーク・プロセサ・アーキテクチャ「IX Architecture」発表
「Level One,ネットワーク・プロセサ「IXP 1200」を発表
■「風雲急!Intelに続き,IBMが通信機器向けプロセサ市場に参入
StrongARMとDSP,フラッシュの3点セットで3G携帯電話に食い込み図るIntel
IDCがネットワーク・プロセサ市場を予測,2003年に5億6000万ドル規模に
Intel,IBMなどひしめくネットワーク・プロセサ市場,年平均63%成長で急拡大

[発表資料へ]