北米のオンライン投資サービスの利用動向関する調査結果“eInvesting Report”を,米eMarketerが米国時間11月6日が公開した。この調査結果によれば,オンライン証券ブローカーの北米での利用者は,2000年末の時点で650万世帯。合計約1300万の口座を開設して取引を行っている。2004年の利用者数は,1740万世帯。口座数は3130万にのぼる見込みだ。オンライン証券ブローカーに集まる資金は,2004年に4000億ドル。2000年末時点の1090億ドルと比較すると267%増となる。

 Account Aggregation(預金口座や年金,電子メールなど,オンライン上での個人情報を一括管理するサービス)の利用者数は,2000年末時点ではわずか60万人。ただし今後は毎年倍増するペースで利用者が増え,2004年には960万人がAccount Aggretationを利用するようになる。

 2000年末時点では90万人の投資家が利用するオンライン投資顧問サービスのユーザー数は2004年に900万人まで増加。このうち65%が,雇用主が支持するプランを選択するという。

 オンラインによる投資顧問サービスの主な利用目的は,人間の投資顧問アドバイザーが提供するサービスの補完。インターネットを利用することの利便性よりは,Webで取得可能な情報の信用度や妥当性を検証する目的で使われるだろうという。「インターネットは投資家に対する情報提供で大きな役割を果たしているが,補完的なツールとして受けとめられている。懸命な投資家達は専門家の投資アドバイスを求める」(eMarketer,Financial Services部門上級アナリストのPaul J. Mulligan氏)。

  • [発表資料へ]
  • [eInvesting Reportの概要]