米Hewlett-Packard(HP)傘下のVeriFone社が米国時間11月2日に,mコマース向け決済システム「Payment Roaming」を発表した。
携帯電話やPDA,自動販売機,セットトップ・ボックスなどインターネット・アクセス機能を備えた機器を使った電子商取引で,セキュリティを確保した決済を可能にする。ユーザーは電子財布「eWallet」を使って,インターネットを介したトランザクションを行う。
またVeriFone社は同日,Palm OSベースの携帯端末の「Payment Roaming」への対応で,米Palmと提携関係に入ったことを明らかにした。
まずはPalmOSマシンからVeriFone社のPOS端末への,セキュリティを確保した支払い情報の伝送に関して協力体制を敷く。赤外線を使ってデータを伝送する。
VeriFone社は,Payment Roamingシステムへの対応について,ネットワーク事業者やキャリア,ISP(Internet Service Provider),端末ベンダー,クレジット・カード会社,金融機関などに提携を呼びかけていく。
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