米IBM,米Bank of America,米Chase Manhattan Bankが合弁会社「Viewpointe Archive Services」を設立すると11月1日に発表した。小切手をデジタル・アーカイブ化し,銀行における小切手交換作業の簡易化を支援する。約30%のコスト削減を目指す。

 新会社は今年中に事業を開始する。「消費者がWWWを介して小切手を確認できるようなデジタル環境の基礎を築く」(3社)という。当初は小切手や口座明細などをオンラインで入手する作業の簡易化に注力する。新会社は,Chaseが開発し3年以上にわたって運用してきたアーカイブを元にスタートする。
 将来は銀行取引に関するあらゆるアイテムをデジタル・アーカイブ化し,全米規模で利用できるようにする。メンバー銀行は顧客サービスの向上とともに,詐欺行為の検出を強化することができるとしている。

 Viewpointeのメンバー企業は,小切手や関連アイテムのデジタル・イメージを使って現金交換などの手続きを行う。作業後にイメージをDallasまたはBoulderの,IBMの管理するアーカイブ・センターに転送する。IBM Global Services部門がViewpointeのITインフラ管理を担当する。

 なお,Bank of AmericaとChase Manhattan Bankを合わせると,1日に扱う小切手は5600万件,1年で140億件にのぼるという。

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