米Visa U.S.A.が米国時間11月1日に,オンライン・セキュリティ・プログラム「Visa Secure Commerce」を発表した。「詐欺などの犯罪防止を強化する」(Visa)。

 オンライン・ショッピングの利用者にパスワードの入力を求め,IDを確認する認証サービスを提供する。現在試験サービスを実施中で,サービスの提供開始は2001年の予定。

 また,米Internet Security Systemと提携し,オンライン決済の監視システムを開発した。Visaは2000年初めに,オンライン決済に関し,オンライン事業者向けにセキュリティ条項を設けている。この監視システムにより,販売業者が規約に則っているかどうかをチェックし,カード情報がハッカーなど外部侵入者に漏れるのを防ぐ。
 さらにVisaは提携するオンライン事業者に対し,2001年半ばまでに,ファイアウオールの設置やセキュリティ担当者の配備,保存データの暗号化などを義務付ける。

 Visaは今後数週間以内に「Visa Secure Commerce」プログラムの新サービスを追加発表する予定である。

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[発表資料]