米連邦取引委員会(FTC)が米国時間10月31日に,オンライン詐欺撲滅に向けた過去1年にわたる取り組みで合計251件の法的措置をとったなどと発表した。

 FTCは,米国の23州,五つの政府機関,世界9カ国の消費者保護団体と協力し,オンライン詐欺の撲滅に向けた取り組み「Operation Top Ten Dot Cons」を実施してきた。犯罪のパターンを分類し,その発生率などから上位10の詐欺事件を選び,FTCが管理するデータベースに記録している。今後もこれら上位10の詐欺事件のパターンについて徹底的に追求していくかまえである。

 なお法的措置をとった251件は氷山の一角に過ぎず,このデータベースには消費者からの苦情が28万5000件も収録されているという。

 またFTCは同日,英国の通商産業省,公正取引機関と協力して,国境を越えたオンライン犯罪の撲滅に向けて情報共有や連係捜査などで協力体制を敷いたことも明らかにした。

 FTCなどがまとめた上位10の詐欺パターンは以下の通りである。

・インターネット・オークションにおける詐欺行為
・ISP(Internet Service Provider)に関する詐欺
・WWWサイトの制作やプロモーションに関する詐欺
・インターネット情報サービスやアダルト・サービスに関する詐欺
・マルチ商法
・就職/在宅勤務に関する詐欺
・投資詐欺やねずみ講
・旅行関連の詐欺
・電話(料金徴収方式の通話を悪用した詐欺,モデムによる自動ダイヤルなども含む)
・健康商品/サービスに関する詐欺

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