米Charles Schwabと米America Online(AOL)が米国時間10月31日に,投資関連サービスの提供で提携関係に入ったことを明らかにした。両社は広範なサービスの世界展開で複数年契約を結んだ。
具体的には,AOL社は自社ブランドのサービスで,Schwab社の投資情報,オンライン・ツール,顧客サポートなどを利用できるようになった。一方のSchwab社は,AOL社と傘下のCompuServe社が抱える計2800万人の会員へのアプローチが可能となった。新規顧客を開拓する。
提携にもとづくサービスは,当初は米国で提供を始め,順次アジアおよび欧州の各市場に拡大していく。サービスの概要は以下の通り。
・AOL社の金融関連サービス「Personal Finance Channels」で,Schwab社を推奨ブローカーとする。
・両社はオンライン/オフラインでのマーケティング活動で協力体制を敷く。雑誌などの紙媒体やTVコマーシャルなど様々なメディアで展開する。
・AOLやCompuServeのメンバー,およびNetscape.comやAOL Digital CityなどのAOLサービスから,Schewab.comに素早くアクセスできるリンクを設ける。
・様々なプラットフォームにコンテンツを対応させる。Schewab社は,オンライン投資用ツール,教育ソフトウエア(インタラクティブ機能付き),ディスカッション・グループ,情報交換フォーラムなどを提供する。AOL社が提供する中継イベントに,Schwab社の幹部などが出演する。
・AOL社の会員がSchwab社の顧客になると,特別価格でのサービスや利用金額に応じた特典などが得られる。
◎関連記事
■AOLの会員数が2500万人突破,「インターネット革命は第2段階に」とCase会長
■米AOLが電話使った情報サービス「AOL by Phone」,ニュースや株価,メールなど
■AOLが「AOL 6.0」をリリース,衛星インターネットでHughesと提携