米Microsoft傘下のWebTV Networksが米国時間10月26日に,同社の拡張TVサービス「UltimateTV」の料金について明らかにした。

 UltimateTVとは,同社が今年6月に発表したインタラクティブTVの拡張サービス。同社と米DIRECTV,米THOMSON multimediaの3社の提携により開発中のサービスで,衛星放送の受信機を使って,DIRECTVの番組視聴,デジタル・ビデオ録画(DVR:digital video recording),インタラクティブTV,インターネット接続の機能を提供するもの。

 月額料金は,最大35時間のデジタル・ビデオ録画にインタラクティブTV,3時間までのインターネット接続といったサービスが付いて9.95ドル。これに5ドルを追加(月額14.95ドル)すれば好みのISP(Internet service provider)を利用することも可能になる。なおDIRECTVの番組視聴は別料金となり,これを組み合わせたさまざまな料金を設定するとしている。

 同社によると,サービス料金は低くおさえており,ユーザは従来のデジタル・ビデオ録画サービスの料金で,盛りだくさんのサービスが受けられるという。「ある番組を見ながらほかの番組の録画をしたり,エンハンスドTV番組と対話したり,家族や友人との通信もできる」(Microsoft WebTV Networks社社長のBruce Leak氏)。

 UltimateTVはMicrosoft社のソフトウエア技術「Microsoft TV Platform」をベースにしている。このほかの機能としては,同時に二つの番組を表示できる「picture-in-picture」,2週間先までの番組予約ができる「Advanced Program Guide」などがある。また「Kid Friendly」技術と「Surfwatch」コントロールにより,親が子供のWWWやテレビ・コンテンツへのアクセスを制限することが可能。

 サービスについての具体的な日程は明らかにしていないが,今年6月のUltimateTVの発表時には,受信機を2000年の年末商戦に合わせて発売する予定としていた。また米CNET News.comの報道によると,サービス開始は今年の12月になるもよう。

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