「インターネットは子どもの学習ツールとしても重要なもの。ネットで得られる情報などのコンテンツは,子どもの学力向上を促し,学習内容の質も高まる」。米America Online(AOL)が,学校に通う子どもを持つ親は子どものインターネットの利用について,前向きに捉えているとの調査結果を米国時間10月26日に発表した。

 調査にはマーケティング会社の米Roper Starch Worldwideが協力した。インターネットの家庭ユーザを対象に調査を実施,成人(18歳以上)1004人と子ども(9歳~17歳)505人から回答を得た。主な調査結果は以下の通り。

・「インターネットは,勉強に大いに役立つ」 -- 76%
・「子どもがインターネットの使い方を学ぶことは重要」 -- 74%
・「学校で生徒がインターネットの使い方を学ぶことは重要」 -- 81%
・「インターネットを使えることで,就職が有利になると思う」 -- 70%
・「宿題への取り組みに,インターネットは役立つ」 -- 64%
・「インターネットを利用することで,書き言葉によるコミュニケーション能力が高められる」 -- 59%,「キーボードのタイピング能力の向上につながる」 -- 87%

 この調査結果により,子どもは,インターネットを重要な学習ツールとして捉えていることが明らかとなった。

・「学校や図書館などで宿題をやる際に,インターネットを使いたい」 -- 56%
・「学校でのインターネットの利用法を,もっと効果的なやり方に改善すべき」 -- 74%
・「学校でインターネットが利用できるパソコンの台数が十分でない」 -- 69%

 AOL社は同日,学校向けサービス「AOL@SCHOOL」の新機能を発表した。「AOL@SCHOOL」は,同社が学校向けに無料で提供しているサービス。教職員・生徒間のコミュニケーションに用いる電子メールやインスタント・メッセージ機能,学習用検索エンジン,有害コンテンツへのアクセス制限機能,教職員・事務員向けWWWサイトなどを提供している。今回拡充した新機能は以下の通り。

・科目別テーマのアーカイブ
各週ごとに,授業で注力する学習事項をまとめる機能。祝日Columbus Day(コロンブスの日)や選挙など,新しいテーマを加えた。

・電子メールへのアクセス機能を拡張
教職員・事務員向けが,自宅など学校の外からでもAOL@SCHOOLの電子メールにアクセスできるようにした。宿題などの採点や授業の準備,職員間での連絡等が機動的に実行できるようになる。

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[発表資料]