米IBMが米国時間10月26日に,WWWブラウザで表示中のデータを音声で読み上げる「Home Page Reader for Windows」の新版「3.0」を発表した。価格は149ドルで,従来版2.0や2.5のユーザは無料でアップデート版をダウンロードできる。2000年12月15日より英語版の提供を始める予定。

 Home Page ReaderはJavascriptに対応,会話文や表,グラフ,縦書きのテキストなども読み上げが可能。「目が不自由な人でもWWWサービスなどが利用できる」(IBM社)。

 3.0では,以下の新機能を追加した。
・音声によるインストール・ガイド。セットアップを簡易化する。
・セットアップをサポートする電子メール機能
・音声対応のオンライン・ヘルプ機能
・新しいインタフェースを採用,WWWブラウザへのアクセスで簡易化を図った。
・読み上げに合わせて・グラフィックスやテキストをハイライト,カーソルも加えた。見た目にも分かりやすいようにした。
・オーディオのカスタマイズ機能を拡充。例えば,テキストは男性の声で,ハイパーリンクのURLは女性の声,などといった組み合わせが可能。
・視力が弱いユーザ向けに,フォント・サイズや背景,表示の色を調節する機能を追加。
・WWWブラウザの検索機能を拡充。
・読み上げ機能がWindows Media PlayerやRealPlayerなどのマルチメディア・アプリケーションにも対応。

 従来版の英語(米),フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語,日本語に,新版ではポルトガル語(ブラジル),中国語(旧字),中国語(簡体字)を追加した。ポルトガル語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,スペイン語,英語の言語間では,閲覧するWWWページによって自動的に言語が切り替わる。なお,英語版以外のローカライズ版のリリースは2001年3月31日を予定している。

[発表資料]