電子商取引向けインフラ・サービスの米Bowstreet,米Hewlett-Packard(HP),米IBM,米Oracle,米Sun Microsystemsの5社が,電子商取引のトランザクション処理の標準化で業界団体を設立したことを明らかにした。5社が米国時間10月25日に発表したもの。

 5社はXMLの拡張仕様で,電子商取引のための記述言語「XAML(Transaction Authority Markup Language)」を開発する。業界団体の名称もXAML。

 インターネットを介して行う企業間ECで発生するトランザクション処理を対象に標準化作業を行う。XMLベースのWWWサービスが対象となる。具体的には,以下のサービスが挙げられる。

・製品の発送に関する保険サービス
・支払いに関する金融関連サービス
・商品到着日の保証付き発送サービス
・政府が掲げる安全基準を満たすための管理サービス

 XAMLで標準化を行う内容は以下の通り。

・インターネットのトランザクションを円滑に進めるためのXMLベースのメッセージ・インタフェースを開発する。
・トランザクション監視のインタフェースやプロトコルを開発する。
・既存のWWWサービスに追加が可能なインタフェースやプロトコルを開発する。
・既存の標準技術をベースにする。

 XAMLは,仕様案をW3C(World Wide Web Consortium)やOASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards),IETF(Internet Engineering Task Force)などの標準化機関へ提出する予定である。

[HP社の発表資料]