米Xeroxが米国時間10月24日に,2000年第3四半期の決算を発表するとともに,資産売却などの計画についても明らかにした。

 売上高は45億ドルで前年同期と比べて4%減。メキシコ事業に関する経費5500万ドルを含めた純損失は1億6700万ドル。メキシコ事業の経費を除いた場合の1株当たりの損失額は20セントとなる。

 主に北米で機器販売が低迷した。特に企業向けハイエンド機が不振だった。

 Xerox社は20億~40億ドル規模の資産売却について現在協議中である。対象となる主な資産は,中国の事業,富士写真フイルムと共同出資している富士ゼロックスの所有権,Xerox Engineering Systems部門,ContentGuard社やInxight社などの関連会社における所有株である。さらにPalo Alto Research Center(PARC)を非同業者と共同運営する方針も検討中であるという。

 また同社は2001年に10億ドルのコスト削減を図る。主な計画は以下の通り。

・重複する部門を整理

・製造コストとサプライ・チェーン・コストを2億ドル以上削減

・多数の従業員を解雇

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