WWW関連技術の標準化を進めている標準化団体W3C(World Wide Web Consortium)は10月24日に,「XML Schema」の仕様を勧告候補(Candidate Recommendation)として公開したと発表した。

 XML (eXtensible Markup Language)のスキーマとはXMLのデータ型セットを定義したり,XML文書の構造を記述し,これらをさまざまなソフトウエアから利用できるようするもの。XML Schemaはこれについて共通の方法を推薦するもので,XML文書の構造と内容,意味を定義する方法を提供する。

 XML Schemaは三つの部分から成る。すなわち,(1)XMLの要素型や属性に関連づけることのできるデータ型を定義する部分。これにより日付や数字などの情報形式の取り扱いを容易にする。(2)XML文書の構造を記述し,またその内容を制約する方法を提供し,スキーマの検証ルールについて定義する部分。(3)スキーマとは何か,XMLコンテンツに付随する文書型定義(DTD:Doucment Type Definition)とはどのように異なるかなどを説明した入門書。

 またXML Schemaはそれ自身がXML文書であることから,XMLのオーサリング・ツールで取り扱ったり,XSLTで処理することが可能となっている。

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