スウェーデンのEricssonが現地時間10月20日に,2000年第3四半期の決算と2000年1月~9月の業績(速報値)について発表を行った。また今後の再編計画についても明らかにした。
2000年第3四半期の売上高は673億クローネ(67億3000万ドル)で前年同期に比べ37%増。税引き前利益は前年同期比50%増の55億クローネ(5億5000万ドル)。
ネットワーク事業の売り上げは前年同期と比べて37%増。なかでもモバイル・システムが好調で40%以上成長した。
2000年1月~9月の売上高は1915億クローネ(191億1000万ドル)で,前年の同期と比べて35%増。税引き前収益は241億クローネ(24億1000万ドル)で,同200%以上も増加した。
Ericsson社はスウェーデンのKumlaと米国のLynchburgにある携帯電話機の製造事業を,アジア,中南米,東欧の事業部門に移管することを明らかにした。KumlaとLynchburgの施設は携帯電話ネットワーク事業に使う。事業の移管は2001年第1四半期に完了する。Lynchburgの施設は米SCI Systemsが買収する予定である。
これらの再編計画は,「既存の製品への需要と今後数年にわたる第3世代携帯電話ネットワークの需要に対応するためのもの」(Ericsson社)としている。
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