米Cisco Systemsは,米CAIS Internetの100%子会社であるCAIS Software Solutions (CAISsoft)のソフトウエア事業を買収する。Cisco社が,CAIS社と合意に達したことを米国時間10月20日に明らかにしたもの。
CAISsoft社(旧名はATCOM/INFO)は1999年にCAIS Internet社に買収された会社。本社をカリフォルニア州サンディエゴに置く。親会社であるCAIS Internet社はホテルや共同住宅,空港,オフィスビルなどに高速インターネット接続のサービスを提供しているが,CAISsoft社はこれに向けたサーバ・ベースーの管理ソフトウエアを手がける会社である。
Cisco社によるとこの買収は,複合ビルの市場に取り組むサービス・プロバイダに,広帯域接続ソリューションを提供するというCisco社の戦略を強化するもの。
Cisco社は,DSL,Ethernet,ケーブル,無線といったCisco社の構内ネットワーク・ソリューションに「IPORT Broadband Provisioning System」と呼ぶCAISsoft社のソフトウエア技術などを取り入れる。IPORT Broadband Provisioning Systemは複数のユーザーが存在する環境で,セキュリティ,アカウント,認証,レポート,ポリシ,管理などの機能を提供する。
これにより複数の世帯/テナントなどの入った複合ビルの市場をターゲットとする広帯域サービス・プロバイダがネットワークを効率的に敷設でき,マーケティングや運営も効率的の高いものになるという。
買収は現金と株式交換で行われ,総額は1億7000万ドルになる。すでに両社の取締役会では承認されている。CAISsoft社65名の従業員は今後Cisco社のSmall and Medium Line of Business部門のDesktop Switching Business Unitに異動する。
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