カナダのNortel Networksと米Hewlett-Packard(HP)が米国時間10月17日に,光ネットワークを用いたインターネット・データ・センター向けインフラ技術の開発に関し提携関係に入ることを明らかにした。

 Nortel社の光ネットワーク技術とHP社のインターネットのインフラ技術を組み合わせる。「インターネット・データ・センターが抱えるボトルネック解消に取り組む。電子商取引サービスやコンテンツ配信能力を高める。電子商取引の顧客対応サービスやストリーミング・メディア配信,インターネット・ベースの協調作業システムなどを提供する」(両社)。両社はまもなく最終合意に達する見込み。

 両社は,9月に米アトランタで開催された展示会「Networld+Interop」で,伝送速度10GbpsのEthernetをベースにした光ネットワーク技術と次世代プラットフォームを披露した。今回の提携により,HP社の10GbpsのNIC(Network Interface Card)やハイエンド・サーバー「HP9000」シリーズ,UNIXサーバーの最上位機種「SuperDome(開発コード名)」などを用いて,両社が10Gbps Ethernetを使ったソリューションを共同開発する。また,HP社の「OpenView」とNortel社のプラットフォーム「Preside Managed Applications Services」を組み合わせ,エンド・ツー・エンドの集中管理サービスを提供する。

 米IDC(International Data Corporation)によれば,インターネット・データ・センターのインフラ市場は,2003年までに180億ドル規模に達するという。サービス・プロバイダが建設するセンターは今後3年間で約740カ所にのぼるという。

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[Nortel社の発表資料]

[HP社の発表資料]