広帯域通信ICベンダとして知られる米Broadcomは米国時間10月17日に，ネットワーク通信向けLSIを手がける米Allayer Communicationsを買収することで両社が合意に達したと発表した。
Allayer社は1997年設立の本社をカリフォルニア州サンノゼに置く会社である。Gigabit/Fast Ethernetや光ネットワーク向けのスイッチング／ルーティングICを開発している。
Allayer社のスイッチLSI技術をBroadcom社の製品ラインに加えることによりBroadcom社は，「LANから，MAN（Metropolitan Area Network），WANまでと幅広いネットワーク・サービス向けのソリューション提供者としてその地位を固める」（Broadcom社）という。
とりわけAllayer社の10GbpsスイッチLSI技術とBroadcom社のEthernetおよびSONET（Synchronous Optical Network），SerDes（Serializer/Deserializer）技術を組み合わせて，費用対効果の高い製品を実現するとしている。
買収は株式交換方式で行い，Broadcom社は123万株のBroadcom株を発行する。もし特定の成果目標が達成されれば，さらに最大30万株を発行する用意があるとしている。インターネット版ウォールストリート・ジャーナルによると，買収金額は最大3億4000万ドルに達する。買収は今後60日以内に完了する見込みである。
なお米CNET News.comの報道によると，Broadcom社の企業買収は今年に入ってこれで10度目となる。
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