米IBMが米国時間10月17日に,2000年第3四半期の決算を発表した。売上高は218億ドルで前年同期比3%増。純利益は20億ドルで前年同期の18億ドルから11%の増益。

 「より高い売り上げを期待していたが,三つの要素に抑制された。一つは,マイクロエレクトロニクス製品が需要に供給が追いつかなかったこと。二つ目は,ハイエンド・サーバー機の投入を控え「System/390」系列サーバーの需要が落ち込んだこと。最後に,ソフトウエア事業における9月の業績が予想を下回ったことである」(IBM社会長兼CEOのLouis V. Gerstner, Jr.氏)。

 OEM事業を除いた地域別の売上高は,米大陸が97億ドルで前年同期に比べ1%増。欧州,中東,アフリカを合わせた売上高は56億ドルで同3%減。アジア太平洋地域は同18%増で43億ドル。OEM事業は21億ドルで同4%増だった。

 ハードウエア部門の売上高は前年同期比4%増の95億ドル。パソコン製品が好調だった。WWWサーバー製品も伸びており,「RS/6000」系列のいくつかの機種は需要が供給を上まわった。「AS/400」系列製品は供給不足が原因で減収。System/390はハイエンド・サーバー分野の大規模な製品変更が影響して売り上げが落ち込んだ。

 メンテナンス事業を含めたIBM Global Servicesの売上高は82億ドルで前年同期比4%増だった。

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