米IDCがインターネットを介したコンテンツ配信サービス市場の将来予測を米国時間10月17日に発表した。

 インターネットは混雑の度合いを高めており,コンテンツ,トランザクション,アプリケーションなどのオンライン提供が滞りがちになっている。コンテント配信ネットワークCDN(Content Delivery Network)は,このような不満を解消することで新しい市場を形成しつつある。1999年に1000万ドルだった米国のコンテンツ配信市場は,年平均150%で成長を遂げ,2004年には10億ドルの市場規模になるとIDCは予測する。

 IDC社によれば,機器ベンダやインターネット・バックボーン事業者,ホスティング・サービス・プロバイダ(HSP)など多様な企業が,この市場に参入することが予想される。CDN事業者,HSP,バックボーン・ネットワーク・プロバイダは短期的には比較的棲み分けがうまく行き,共存が可能である。またCDN事業者は当面市場をリードする。しかし,長期的にはCDN事業者が単独でこの市場で生き抜くことは難しいとIDCは予想している。

[発表資料]