「家庭内ネットワーク機器やゲートウエイ製品の世界市場は,2000年の6億ドル超から2004年までに57億ドルを超える規模へ成長する」。米Cahners In-Statが米国時間2月29日に調査結果を報告した。

 この市場は,数年前までネットワーク装置を手掛ける企業が製品を投入するだけのニッチ市場にすぎなかった。ここにきて民生機器ベンダからパソコン・ベンダなどあらゆる企業が参入し,家庭内をネットワーク化することで製品開発を進めている」(Cahners社シニア・アナリスト,Mike Wolf氏)。

 同社ではこの市場のブレイクには時間を要するとみる。「ネットワーク化された家庭は,PCカードや単純なゲートウエイを利用したものから,技術的な知識がない人でも快適に利用できるものへと発展する。家庭内ネットワーク製品が技術的にも単純で,生活に何らかの付加価値をもたらすものと消費者に認識させることができるまでは,市場のブレイクはないだろう」(Wolf氏)。

 ネットワークの接続に関連した様々なサービスの提供が市場を押し上げる。電話線の追加,ホーム・システム管理,エンターテインメント関連サービスの提供などで,2004年までに30億ドル規模のホーム・ネットワーク関連サービスが創出されると予測している。