米Intelが米国時間1月6日,ラスベガスで始まった民生機器の展示会CES(Consumer Electronics Show)でHomeRF仕様に準拠した家庭内無線ネットワーク製品「AnyPoint Home Network」を発表した。同社のAnyPoint Home Networkは,これまで既設の電話線を利用する「Home Phoneline Networking(HomePNA)」準拠の有線製品だけだったが,無線対応機器が加わった。

 HomeRF対応のAnyPoint Home Networkを使うと,一つのインターネット・アカウントで2人以上のユーザが同時にインターネットをアクセスできるようになる。もちろん,ファイルやプリンタの共有も可能。出荷は今春を予定する。詳細な出荷時期と価格については,後日発表するという。

 先日,米Compaq Computerも,家庭内無線ネットワーク製品を発表しており,無線を巡る争いが熱を帯びそうだ。なおCompaq社の製品は,米Proximの「Symphony-HRF」を採用したもの。Intel社もProxim社と協力体制を敷いている

 米Yankee Groupの調査によると,米国では2003年までに1000万世帯が家庭内ネットワークを構築して家庭をディジタル化し,ネットワーク・ホームの時代を迎える。また米Cahners In-Stat Groupの調査では,1999年末の米国における2台以上のパソコンを保有する世帯数は2100万だが,これが2003年には3100万世帯にまで達する。年間の売り上げは14億ドルなる。また2003年末までには,データの送受信のために無線機器を使うとするエンド・ユーザは2400万人に達するとIn-Stat社は予測している。