米TROY Groupが米国時間4月4日に,無線通信技術の開発で米Hewlett-Packard(HP)と提携したことを明らかにした。Bluetoothを,HP社の周辺機器間通信プロトコル「JetSend」に組み込む。

 BluetoothとJetSendを統合することで,ケーブル接続や専用ドライバを使わずに,機器同士での通信が可能となる。両社は,Bluetooth転送と「JetSend」プロトコルを用いた無線通信システムの開発で協力体制を敷く。

 Bluetoothは急速に拡大している短距離無線通信技術で,ノート・パソコンやPDA,携帯電話,プリンタやファクス機を無線で接続する。Bluetoothに関しては,「Bluetooth SIGが無線通信仕様「Bluetooth 1.0」を発表」を参照されたい。

 米IDC(International Data Corporation)の予測によれば,2004年までにBluetoothに対応した機器の数は米国市場で1億台を超え,世界市場では約4億5000万台にのぼるという。このほか,米In-Statも市場調査を行っている。詳細は「短距離無線通信Bluetoothの市場が2005年に20億ドルを超える」を参照されたい。

 「JetSend」は,端末間でパソコンや専用ドライバを使わずにデータ伝送を実行する通信プロトコル。人間が介在することなく機器間でネゴシエーションすることで最適なデータ転送を行う。

 2000年6月14日から16日にかけてモナコ公国のモンテカルロで開催される「Bluetooth Congress 2000」でプロトタイプのデモを行う予定。なおTROY社とHP社は,1992年から提携関係にある。

  • www.businesswire.comに掲載の関連資料

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