米IDCが米国時間10月11日に,Enterprise JavaBean (EJB)対応コンポーネントなどソフトウエア部品の世界市場について調査した結果を発表した。

 それによると,市場は1999年の5億1600万ドル規模から2004年には27億ドル規模に拡大する。この期間における年平均成長率は40%。またほとんどのアプリケーション・サーバ向けソフトウエア・ベンダがEJB対応コンポーネントを標準として組み込むようになるという。

 「ユーザは統合性があり包括的なe-businessソリューションを求めている。誇張ではなく,EJB対応コンポーネントはe-businessプラットフォームに最適である」(IDC,アプリケーション開発と開発プログラムの副社長Steve Garone氏)。

 ユーザの急増に伴い,サーバ向けJava対応コンポーネントの売上高は1999年から2004年まで年平均成長率124%で増加する。一方,米Microsoftのプラットフォーム向けコンポーネントとEJB対応ではないコンポーネントの年平均成長率は,それぞれ24%と33%とIDCは予測する。

 2002年から2003年のあいだに,Java対応コンポーネントの売り上げはMicrosoftプラットフォーム対応コンポーネントのそれを超えるとIDCは予測する。2004年には,サーバ向けJava対応コンポーネントの売り上げがEJB対応ではないコンポーネントを大きく上まわる。

◎関連記事
【記者の眼】Javaソフト部品ビジネスへ向け,ライバル会社が手を組む
富士通と日本IBMが初めて手を組む,Java部品の普及・流通を推進するコンソーシアムが10月誕生
EJBコンポーネントのネット取引市場開設で新会社住商エレなど3社が設立へ
週刊Java観測●EJB部品ビジネスへの胎動
BEAがアプリケーション・サーバをEJB 2.0対応するためのソフトを配布

 Java関連の技術・製品・市場に関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「Java」で詳しくお読みいただけます。

[発表資料へ]