米Microsoftが米国時間10月11日に,「Microsoft Office 2001 for Mac」の一般ユーザ向けの販売を始めたことを明らかにした。価格はフルバージョンが499ドルで,アップデート版が299ドル。

 「Word」「Excel」のアップデート版と「PowerPoint 2001」,電子メールおよび個人情報管理の「Entourage 2001」などで構成する。「Entourage 2001」はPalm OS機との同期化機能を備える。またパッケージ・デザインはシルバーの円形プラスチック・ケースとした。Office for Mac

 このほか,テンプレート集「Office Project Gallery」やPowerPointのプレゼンテーションをQuickTime形式で保存する「PowerPoint Movie」などの新機能を備える。PowerPointがないマシンでも,QuickTimeプレーヤがインストールされていれば再生できる。具体的な内容は以下の通り。

・「Project Gallery」:WordやExcelなど各アプリケーションともに用意する「作業着手」のためのテンプレート集。Officeのどのアプリケーションが企画に適しているか,ユーザは容易に判断することができる。ウイザード機能を組み込んだ400のカスタマイズ可能なテンプレートを用意。

・「Formatting Palette」:最も重要で最もよく利用する設定やツールを表示する。いずれのアプリケーションも備える。たとえば「Image Effects」では「赤目」修正,ゴミや傷の除去,色補正,画像回転,画像全体にエフェクトをかけるフィルタなどの機能を提供する。

・「Tri-pane View」:PowerPoint 2001の新たな機能。今まで別々だった「Slide」「Outline」「Notes」を組み合わせた。

 「Office 2001 for Mac」の利用に必要な動作環境は以下の通り。

・PowerPCプロセサ/Mac OS搭載機(120MHz動作以上を推奨)
・Apple Mac OS System 8.1以上(8.5以上を推奨)
・9.0以下:主記憶32Mバイト以上で1Mバイト以上のバーチャル・メモリ/9.0以上:主記憶48Mバイト以上で1Mバイト以上のバーチャル・メモリ
・ハード・ディスク装置の空きメモリ約160Mバイト。ミニマム・インストールでは75Mバイト。
・CD-ROMドライブ
・モニタ(256色対応,640x480画素以上)

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