米Red Hatは米国時間10月9日に,米IBMの次世代ハイエンド・サーバー「eserver」系列の全モデルでRed Hat Linuxが走るなどと発表した。

 IBM社は米国時間10月3日に,サーバーの統一ブランドとして「eserver」の呼称を採用すると発表した。同時に最上級モデル「zSeries」を発表するとともに,大規模向け高性能サーバ「pSeries」,中規模向け「iSeries」,x86ベースの低価格サーバ「xSeries」についても明らかにしていた。

 Red Hat社によると,これらの全4モデルにおいてRed Hat Linuxがサポートされる。またIBM社のLinux向けソフトウエアのすべてがRed Hat Linuxに対応する。

 同日Red Hat社は,Red Hat Linux 6.2と,「IBM DB2 Universal Database」「WebSphere Application Server」「Lotus Domino」「IBM Small Business Pack for Linux」などのミドルウエア製品のバンドル販売を始めたことも明らかにした。詳細についてはRed Hat社のWWWサイト(http://www.redhat.com/products/software)に掲載している。

 なおRed Hat社とIBM社は今年8月に,Linux向けe-businessソフトウエア・ソリューションの供給に関して協力体制を敷いている。IBM社,Lotus社,Tivoli社,Red Hat社のソフトウエアのマーケティングで協力し,これらをバンドルして提供するというもの。

 米IDCの調査によると,有償のLinuxディストリビューションの出荷本数は過去2年間で他のどのサーバOSよりも急速に増加しているという。1999年のサーバOS全体の出荷個数に占めるLinuxの割合は24.6%。1998年の15.8%から大きく伸びたという。

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