米Gartner GroupのDataquestが米国時間10月9日に,「2000年の世界半導体市場は前年比37%増の2316億ドル規模に達する」との見通しを発表した。主なカテゴリのほとんどで2ケタ成長となるという。

 「売上高の大幅増は,38%増を記録した1995年以来5年ぶりとなる。2001年も27.5%程度の高い成長率を保ち,2002年も経済の失速や大規模災害などがなければ10%台前半の成長を維持する。2003年には循環的な景気の衰えからマイナス成長となるが,2004年には持ち直す」(Dataquest社主席アナリストのMary Olsson氏)。2004年には3395億ドル規模に成長すると同社は予測する。詳しくは以下の通り。

■表 世界半導体市場の売上高予測(単位:100万ドル)

199920002001200220032004
市場規模169,136231,601295,180336,150320,930339,545
伸び率(%)21.736.927.513.9-4.55.8

出典: Gartner Dataquest (October 2000)

 前年比で最も伸び率が高いのはメモリ部門で,伸び率は60%を超える見込み。DRAMも58%増の370億ドルに達するという。

 「新たなアプリケーションが,2000年における著しい成長を支えた。半導体消費はパソコンから,通信分野という新たなアプリケーションへと軸足を移しつつある。こうした現象が,ロジック,アナログ,ディスクリート,光部品などをはじめ,全てのカテゴリでみられる」(Dataquest社)。

 各カテゴリでの伸び率は,ロジックが36%増,アナログが27%増,ディスクリートが25%増,光部品が31%増となる見込み。またフラッシュ・メモリは,2001年も供給不足の状態が続き,価格も高止まりの状況が継続する。

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[発表資料]