米PC Dataは,米国小売店におけるゲーム機の販売状況を調査した結果を米国時間10月9日に発表した。「ソニーのプレイステーション2(PS2) の発売を2週間後に控えて,セガ ・エンタープライゼスのドリームキャストの週間売り上げが2倍に増えている」という。

 ドリームキャストの売り上げ増の主因は,販売価格を50ドル引き下げると同時に,150ドルのリベート制度を導入したこと。ドリームキャストの売り上げ台数は,7月23日の週と9月30日週を比べた場合156.5%も増加した。これによりセガは売上高ベースで任天堂を抜き,ソニーに次ぐ第2位となった。

 ソニーのPS2はまもなく発売されるが,品切れ状態が懸念されている。この懸念が現実のものとなれば,低価格なドリームキャストの人気が高まり,「シェア2位の座は確固たるものとなるだけでなく,1位と2位の差が縮まる可能性もある」(PC Data社のアナリストMatt Gravett氏)という。

 ドリームキャストの値下げ以降の5週間のあいだに,セガの市場シェアは台数ベースで29.9%に,売上高ベースでは39.%%に増加した。同様にソニーのシェアも,台数ベースで49.0%,売上高ベースでは42.3%と増えた。対照的にシェアを落としたのが任天堂。シェアは台数ベースで20.8%%,売上高ベースでは17.9%に減少した。シェアの比較はドリームキャストの値下げ前の5週間(7月23日~8月26日)と値下げ後の5週間(8月27日~9月30日)で行っている。

 なお2000年1月からのシェアは,ドリームキャストは台数ベースで16.4%,売上高ベースでは27.7%である。Nintendo 64は台数ベースで36.4%,売上高ベースでは32.2%でいずれもシェア第2位,プレイステーションは台数ベースで47.0%,売上高ベースでは39.9%で第1位となっている。

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