米America Online (AOL)傘下のNetscape Communicationsが米国時間10月4日に,WWWサイト「Netscape.com」のデザインを一新したことを明らかにした。WWWベースのアプリケーションやコンテンツなどにユーザが簡単にアクセスできるようにした。「レイアウトとインタフェースを見直した」(Netscape社)。

 拡張した機能などは以下の通り。

・最近リリースした小企業向けコミュニティ・サービス「Netscape Netbusiness」など,トラフィックの多い六つのページへのアクセスを簡易化した。

・「WebMail」や「WebCalendar」,「Netscape Instant Messenger」,生産性向上ツールなどWWWアプリケーションへのアクセスを簡易化した。

・日々のニュースや提携企業によるビジネス・プログラムを拡充。ページの更新頻度も増やし,最新情報を提供する。

・マルチメディア・コンテンツを拡充した。たとえば大統領選関連では,テレビ公開討論会や50州の開票速報におけるストリーミング・ビデオの提供など。

・掲示板のインタラクティブ機能の拡充。ホームページに投票コーナー「Daily Poll」を新設。

・利用者の多いNetscape.comアプリやコンテンツをNetscape 6に組み込んだ。

 またNetscape社は同日,「Netscape 6」の最終ベータ版となる「プレビュー版リリース3(PR3)」の配布を始めたことも明らかにした。WWWサイトで英語版と日本語版がダウンロードできる。従来版と比べ機能を拡張したほか,使い勝手やセキュリティの向上を図ったという。PR3の新機能は以下の通り。

・PR3では安定性向上に注力した。PR2では機能の仕上げに力点を置いていた。

・デザインをモダンな感じに仕上げた。デザインに影をつけるエフェクトを使えば,より立体的な3次元画像が楽しめる。

・「Shopping」や「WebCalendar」など600以上の「My Sidebar」タブを設置。「What's Related Tab」では,デザインや性能を大幅に向上させた。

・アドレス帳の同期化機能を追加。

 Netscape社によると,Netscape.comの登録ユーザー数は現在3400万人を超え,このうち2000年1月以降に登録した人が1000万人以上にのぼるという。また米Media Metrixが2000年6月に報告した調査結果によれば,2000年上半期におけるNetscape.comサイトのビジタの閲覧時間は月平均32分で,1999年下半期の同25分から伸びているという。

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