米Dell Computerが米国時間10月4日に,同社会計年度第3四半期決算の概要をテキサス州オースチンで開催するアナリスト向け説明会で発表する。第3四半期の最初の2カ月において,欧州での需要が落ち込んだ。また世界市場における小企業向け製品の売り上げ伸び率が同社の目標を下回ることから,売上高が予想よりも3%少なくなるという。

 ただし,世界における小企業向け製品の伸び率は業界平均を上回っており,また今年度第四半期の売上高は前期比7%増と堅調,と同社では説明している。「この状態が第4四半期まで続いたとしても,今年度の売上高は320億ドルを達成することが可能。前年度に比べて70億ドル増(27%増)となる」(Dell社)。

 部品コストが予想よりも下回っていることから利益率も堅調。世界市場における企業,教育,消費者向けパソコン事業は好調という。とりわけアジア太平洋地域と日本市場での需要が伸びており,これにより当初予定の利益が確保できるという。ただし今年度第4四半期の1株当たり利益は,同社の目標よりも1~2セント下回る可能性がある,としている

 なお米Intelが米国時間9月21日に2000年第3四半期の売り上げが当初の予想よりも下回り,前期の83億ドルに比べ3~5%増にとどまる見通しであることを明らかにし,波紋を呼んだばかりである。ここでも,欧州における需要低迷が主な原因だった。

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