フィンランドのNokiaと米Network Associates傘下のMcAfee社が米国時間10月2日に,両社が提携関係に入ったことを明らかにした。McAfee社のウイルス対策ソフトとNokia社の「IP400 Series Network Application Platform」を統合した「WebShield for Nokia Appliance」を提供する。WebShieldでは,SMTPスループットを既存のソリューションに比べ2倍以上に高めたという。リリースは,2000年第4四半期を予定している。この提携により,Nokia社はネットワーク・セキュリティに対応した端末を拡充,一方のMcAfee社は販売チャネルを拡大できる。

 「米Computer Economicsの報告によれば,LoveLetterウイルスによる経済的損失は67億ドル規模にのぼった。これだけで,1999年通年のウイルス被害総額121億ドルの5割を超えている。ネットワークでのウイルス被害を食い止めるには,電子メールを介したウイルスの拡散に対策を講じるべきである」(両社)。


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