米Forward Conceptsが米国時間5月17日に,北米地域の広帯域接続サービス市場について調査結果を発表した。それによると,高速インターネット・アクセスに向けたケーブル・モデムやDSLのサービスが今後も引き続き好調で,あらゆるカテゴリのユーザで広帯域接続の導入が進むという。

 Forward社では,広帯域接続のユーザ数は2005年までに3500万人に達すると予測している。このうち60%近くがケーブル・モデムを利用するとみる。一方,SOHO市場や大企業市場ではDSLがほぼ独占する。

 広帯域接続の普及率については,約700万社にのぼる従業員20人未満の小企業では40~50%に,また約100万社にのぼる同20~100人の小企業では75%に達するという。

 2005年までに北米の広帯域接続サービス市場は300億ドル規模に達する。とりわけ,インターネット電話(パケット・ボイス)サービスが年平均成長率250%で拡大すると予測している。

 「インターネット電話,電子商取引,教育/トレーニング関連サービス,エンターテインメント,リモート・アクセス向けVPN(Virtual Private Network),ビデオ会議などといったサービスが消費者による利用拡大を促し,利益をもたらす事業となる」(Forward社Andrew W.Davis氏)。

 またネットワーク・サービス・プロバイダやISP(Internet Service Provider),ASP(Application Service Provider)の間の垣根が低くなるとしている。

 広帯域接続サービスにおけるアプリケーション群を市場別にみると,消費者向け市場では,インターネット・アクセスと教育/トレーニング・サービスが市場を牽引する。今後5年間でそれぞれ62億ドルと21億ドル規模にまで成長する。

 SOHO向け市場では,インターネット・アクセスとインターネット電話が牽引。それぞれ46億ドルと13億ドル規模に拡大する。また,大企業向け市場では,VPNとインターネット・アクセスがそれぞれ51億ドルと17億ドル規模にまで成長する。

 高速インターネット・アクセス関連の技術・製品・市場に関する情報は,『高速インターネット・アクセス』サイト(http://bizit.nikkeibp.co.jp/it/hsia/index.html)で詳しくお読みいただけます。

  • www.forwardconcepts.comに掲載の発表資料

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