米Microsoftが同社のオーディオ技術「Windows Media Format」を米RealNetworksにライセンス供与した。Microsoft社が米国時間3月14日に明らかにしたもの。

 同技術はすでに米AOL(America Online)傘下のWinamp,米Lycos傘下のSonique,米MusicMatch,米Sonic Foundry,米Yahoo!などを含む70社以上にライセンス供与されており,RealNetworks社はWindows Media技術を支持するこれら企業に加わることになる。

 「RealNetworks社が加わったことで,ソフトウエア開発者,消費者,企業,コンテンツ・プロバイダによるWindows Mediaの利用が促進される」(Microsoft社)。

 Microsoft社は,Windows Mediaは音楽業界や消費者にとって以下のメリットがあるとしている。

・CATVのSTB(set-top boxe),ハンドヘルド機器,カーステレオなどパソコン以外の機器でのデジタル・メディアの利用が可能

・Winamp,iCASTER,Sonique,MusicMatch Jukebox,Sonic Foundry Sirenのほか,Liquid Audio社やRealNetworks社といった多くの製品で利用可能

・携帯型デジタル・プレーヤにおいても,Creative Labs社,I-Jam Multimedia社,S3/Diamond Multimedia社,ソニーなどの多くの企業がWindows Media Formatを採用している

 このほかのメリットとして,音質の良さ,圧縮率の高さ,コンテンツの版権を保証する著作権管理システム,低コストなどをあげている。

 なおMicrosoft社は,米Media Metrixによる1999年12月の市場調査結果を引用する形で発表した。それによると,Windows Media Playerはパソコンを持つ米国の家庭で最も利用されているプレーヤだという。

  • www.microsoft.comに掲載の発表資料

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