米Microsoftは英国時間10月2日に,携帯無線機器のソフトウエアに関する催し「Mobile Phone Software Design Review」をロンドンで開催し,現在開発中の製品の詳細について公表する。同社が英国時間9月29日に明らかにしたもの。

 これら製品は,「Microsoftのサーバ製品やサービスを介して広範な企業/エンド・ユーザーにモバイル・インターネット・ソリューションを提供するもの。Microsoft社のモバイル戦略の鍵となる製品」(同社)で,Mobile Information 2001 Server,Exchange Server,BackOffice,MSN Mobile Serviceなどと連携したスマートフォン/PDA(Personal Digital Assistant)向けのソリューションを提供する。

 同社が現在開発中,あるいはすでに出荷している製品には以下のものがある。

 ・スマートフォン向けソフトウエア「Stinger」(開発コード名)。音声とPIM(personal information management)の機能を併せ持つ。これに関して同社は韓国Samsung Electronicsと技術提携を結んでいる。Samsung社は2001年の製品出荷を予定する。

 ・ブラウザ・ソフトウエア「Mobile Explorer」。HTMLおよびWAPに対応したインターネット・コンテンツを表示できる。すでにSony Digital Communication Europe社などが同ソフトを搭載した機器を出荷している。このほか,Benefon社,Ericsson社,Samsung社といった携帯電話機メーカも製品を開発中。

 ・「Pocket PC」。今年4月に出荷を始めたPDA向けソフトウエア。カシオ計算機,米Compaq Computer,米Hewlett-Packard,米Symbol Technologiesなどがすでに製品を販売している。

 なおMicrosoft社は英国時間10月2日午前10時に,同社Mobile Devices DivisionのBen Waldman副社長による基調講演を,WWWで放送する予定である。同社のWWWサイトで視聴できる。

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