中国のLegend Holdings社と米National Semiconductorが米国時間9月28日に,共同で開発したセットトップ・ボックス(STB)を発表した。

 新製品はNational社のプロセサ「Geode」を搭載する。家庭のテレビでインターネット・サービスを楽しむことができる。香港の公益事業者Hong Kong and China Gasが自社のテレビ向けインターネット・サービス「iCare Internet-on-TV Service」向け使う。

 Legend社とNational社は2000年春に研究所を北京に開設している。今回発表した製品は,この研究所で開発した最初のセットトップ・ボックスである。

 「National社はHong Kong and China Gas以外のISPとも,Geodeベースのセットトップ・ボックス利用について契約している。米AOLの双方向テレビ・サービス『AOLTV』に関してAOL社,オランダのPhilips Electronics,Inprimis社と今年6月に提携関係に入っている」(National社National Asia Pacific部門副社長兼管理ディレクタのMartin Kidgell氏)。

 米eTForecastsの調査によると,2005年には約13億人が定期的にインターネットを利用するようになるという。セットトップ・ボックスがインターネット・サービスの成長を押し上げるとみる。National社では,世界のセットトップ・ボックス市場は今後3年のあいだ平均成長率20%以上で拡大し,2003年にはおよそ2億ドル規模に達すると予測している。

◎関連記事
AOLのインタラクティブTVサービス「AOLTV」,今年夏に3地域でスタート

[発表資料へ]