米Allied Business Intelligence (ABI)が米国時間9月28日に,世界のケーブル・モデム・サービス(CATVのインフラを使ったインターネット接続サービス)市場を調査した結果を発表した。

 それによると世界におけるケーブル・モデム・サービスの加入者は1999年の330万人から2005年には5860万人に増加するという。年平均成長率は61%である。最大の市場は米国で,同期間の加入者数は210万人から1400万人に増加,年平均成長率は37%。

 現在,家庭ユーザが手頃な価格で高速データ接続を実現する技術としては,DSLとケーブル・モデムの2種類がある。早期に市場参入したケーブル・モデムが,現在まで明らかにリードしている。1999年の米国におけるケーブル・モデム・サービス加入者は210万人で,DSL加入者は50万人だった。

 ケーブル・モデムは今後も家庭ユーザの分野で首位の座を維持する。DSLの導入を妨げている「回線制限」の問題がケーブルには無いためである。

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