米Caldera Systems,米Intel,フランスのBullが「Common Data Security Architecture (CDSA)」のLinux対応に関して協力体制を敷いていることが明らかになった。Caldera社が米国時間9月25日に発表したもの。

 CDSAはIntel Architecture Labsが開発したセキュリティ・ソフトウエア。アプリケーション・ソフトウエアが,暗号,生体認証(バイオメトリックス),デジタル認証管理といったセキュリティ機能を利用できるようにする枠組みである。ソフトウエア・ベンダが自社の製品向けにセキュリティ・コンポーネントを新たに開発する必要がなくなるため,コスト削減と開発期間の短縮が可能になる。なおCDSAは米政府による輸出許可を受けている。Intel社は最近,CDSAのオープン・ソース化している。

 Linux向けCDSAは32ビット版と64ビット版を用意する。64ビット版はIntel社の64ビット・マイクロプロセサ「Itanium」に対応する。Caldera社は2000年第4四半期にリリースする自社の「OpenLinux」の次回バージョンに32ビット版CDSAを組み込む計画である。「CDSAを統合した最初の企業向けLinuxソリューションとなる」(Caldera社)という。

 32ビット版CDSAはIntel社のWWWサイトからオープン・ソース・ライセンスのもとダウンロードできる。64ビット版は10月末に提供を開始する。

 またIntel社は,CDSAを採用する予定のソフトウエア・ベンダやハードウエア・メーカについて同日明らかにした。

 ハードウエア・メーカでは米Compaq Computerが「Tru64 Unix」に,米Hewlett-Packardが「HP-UX」にCDSAを組み込む。

 Caldera社以外にCDSAを採用する主なLinuxベンダは以下の通り。

・中国のCoventive Technologies:OSは「Xlinux 2.0」,2000年第4四半期を予定。

・中国のRed Flag Software:OSは「Red Flag Server」2001年第1四半期を予定。

・ドイツのSuSE:OSは「Linux 7.1」,2001年第1四半期を予定。

・米TurboLinux:OSは「TurboLinux」,2000年第4四半期を予定。

・中国のXteam Software:OSは「Release 4.0」,2001年第1四半期を予定。

 セキュリティに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「セキュリティ」サイトで詳しくお読みいただけます。

 Linuxに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』のLinuxサイトで詳しくお読みいただけます。

◎関連記事
Intelがセキュリティ・ソフト「CDSA」をオープン・ソース化

[ir.calderasystems.comに掲載の発表資料]

[www.intel.comに掲載の発表資料]