米Sprint PCSと米PacketVideoが米国時間9月25日に,無線向けビデオ配信アプリケーションの提供に関して提携関係に入ったことを明らかにした。

 両社は2000年はじめに,米国で1カ月間の消費者向け無線対応ビデオ配信アプリケーションの試験提供を実施した。今回の提携は,そのトライアルの実績をもとに締結したもの。

 両社は米国内の無線コミュニティに向けた無線対応アプリケーションの提供で協力体制を敷く。PacketVideo社の無線メディア技術を利用し,PDAやSprint社製インターネット対応携帯電話機ユーザが,Sprint社のPCS無線ネットワークを介してライブでビデオのストリーミング配信といったサービスを利用できるようにする。

 両社は2000年末に,リアルタイムの遠隔監視カメラなどのバーチカル市場向けのアプリケーションを開発する計画である。消費者分野では,幼児や老人介護の監視といった用途を視野に入れる。

 この提携のもとSprint社とPacketVideo社は,無線を介したビデオ配信を可能にするために,携帯電話ベンダやインフラ・ベンダと協力する。また両社は,Sprint社の第3世代(3G)1XRTT対応ネットワークにおける今後の消費者向けサービスに関しても共同で調査を行う。

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