米Red HatがLinuxディストリビューションの最新版となる「Red Hat Linux 7」を米国時間9月26日にリリースすることを明らかにした。同社が9月25日に発表したもの。

 「Red Hat Linux 7」では,セキュリティ機能を拡充し,使い勝手を向上させたほか,x86プロセサに対する最適化を施した。3次元グラフィックス機能の強化も図った。支援サービスの期間や内容によって3バージョンがあり,Standard版が29ドル95セント,Deluxe版が79ドル95セント,Professional版が179ドル95セントである。

 「Red Hat Linux 7」の新機能は以下の通り。

・大企業のIT部門向け:
 OpenSSLを組み込みセキュリティを強化。グラフィカルな設定ツールやデータベースMySQLを搭載。カーネル2.4への対応。

・ワークステーション・ユーザ向け:
 デスクトップ環境でのカスタマイズ機能を高めた。デジタル写真の閲覧ソフトや作図ソフトなどを追加。ケーブル・モデムやADSL接続のユーザ向けのセキュリティを強化。3次元グラフィックス機能の向上。

・開発者向け:
 国際化対応を向上したほか,新しいC++コンパイラを提供する。開発ツール・スイートのアップデート版やJava向けGNUコンパイラなど新しい開発ツールのプレビュー版などを提供。

 Red Hat 7のパッケージは,各版ともOS,生産性向上ツール,インストール解説書で構成する。Deluxe版とProfessional版には,オフィス・スイート「StarOffice Office Suite」が付属する。サポートについては以下の通り。

・Standard版:
 60日間のWWWサポートおよびRed Hat Networkの無償トライアル・サービス

・Deluxe版:
 90日間のWWWサポートおよびRed Hat Networkの無償トライアル・サービス,30日間の電話サポート・サービス

・Professional版:
 90日間のWWWサポートおよび180日間のRed Hat Network無償トライアル・サービス,30日間の電話サポート・サービス,30日間のApacheサポート・サービス

 「Red Hat Network」の無償トライアル・サービスの提供は12月31日まで行う。

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[発表資料]