仏Bullが現地時間9月21日に,「AIX 5L」を米Intelの64ビット・マイクロプロセサ「Itanium」を搭載した16ウエイ・サーバで動作させることに成功したと発表した。同社は今年6月にAIXをIA-64ベースの8ウエイ・サーバに対応させている。

 AIX 5Lは米IBM,米Intel,米SCOが中心となって発足した企業向けのUNIXを開発するためにプロジェクト「Project Monterey」から発生したもの。Bull社などの主要OEMが協力している。

 またBull社は,ISVパートナと協力してIA-64プラットフォームに向けたアプリケーションのポーティング作業を進めている。ISVパートナにはオランダのBaan,米BEA Systems,Centura Software社,Daleen Technologies社,DST Innovis社,Eastman Software社,Evidian社,Roxen Internet Software社などが含まれる。Bull社の顧客やパートナ企業は,Bull社の「Application Solution Centre (ASC) 」でIA-64アーキテクチャに向けたソフトウエアの分析,適合,調整,ポーティング,最適化を行うことができる。ASCではAIX 5L,64ビット対応Windows 2000,64ビット対応Linuxへのポーティング環境を用意する。

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[発表資料]