米Dell Computerが米国時間9月20日に,企業間電子商取引向けマーケットプレイス(インターネット取引所)「Dell Marketplace」を発表した。サービスの開始は10月の予定。

 詳細情報をhttp://www.dellmarketplace.comで提供している。「特定の垂直マーケット向けの電子調達に焦点を当てている他のマーケットプレイスとは異なり,様々な製品のカテゴリ間で水平的に取引が行えるようにする。バイヤーは様々なサプライヤが提供するアイテムにアクセスできる」(Dell社)。

 すでに米Motorola,米3M,Pitney Bowesなどがサプライヤとして参加を決めているという。Dell社もサプライヤとして製品販売を行う。

 プラットフォームには,米Aribaの「B2B Commerce Plartform」や米Microsoftの「Windows 2000」を用いる。ホスティングは,Dell社のWWWホスティング・サービス「DellHost」を利用する。

 なお2000年5月に,米Compaq Computer,米Hewlett-Packard,米Advanced Micro Devices(AMD),NECなどが電子調達のマーケットプレイス事業で合弁会社「eHITEX」を設立した。これに対抗する形で6月には,日立製作所,米IBM,韓国LG Electronics,松下電器産業,カナダNortel Networks,米Seagate Technology,Solectron,東芝の8社が,同様に企業間電子商取引向けマーケットプレイス事業で合弁会社「e2open.com」を立ち上げている。Dell社はこのいずれにも参加していなかった。

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