米ActivMedia Research LLCが米国時間9月19日に,オンラインの不正行為によるトラブルや損失額に関する調査結果を発表した。
それによると重大なオンライン不正行為が認められたのは,全WWWサイトのなかでわずか3%。またオンライン不正行為による損失は1%を超える程度だという。オンライン不正行為による損失率は,オフラインにおけるトランザクション損失と比べて低い場合が多い。
■自社のWWWサイトでオンライン不正行為による問題は発生しているか? 問題はない 86% 発生しているが事業に与える影響は微少 11% 多少の問題があり,定期的に処理している 2% 事業に影響を与えるほど大きな問題 1% 出典:ActivMedia社
「オンラインの不正行為を規制することは確実に可能である。しかし,多くの企業は防止措置を施していない。また,商品を販売したチャネル別ではなく製品のタイプ別で不正のレベルが変化する」(ActivMedia社Market Research部門副社長のHarry Wolhandler氏)。また3/4のWWWサイトはオンライン不正行為による損失を受けたことがないという。
■オンライン不正行為による損失と同じ企業におけるオフライン損失の比較 注文を受ける オフラインの WWWサイト 販売チャネル オンライン受注数 (432) (360) 不正行為による損失なし 72% 61% 売上高に対して2%未満の損失 20% 28% 2%~5%の損失 4% 7% 6%~10%の損失 2% 2% 出典:ActivMedia社
◎関連記事
■オンライン小売業者,新規顧客獲得のコストが40ドルと低下傾向続く
■オンライン購入者の35%がトラブルを経験,と米調査会社
■オンライン小売り販売事情,オフラインに比べて12倍以上も不正行為が多い
[発表資料へ]