米Motorolaが米国時間9月20日に,パソコン向け製品がBluetoothの標準化機関から認定され,仕様に完全準拠したことを証明するロゴマークを取得したと発表した。

 「消費者向け製品でBluetoothの認定を受けたのはこれが初めて」(Motorola社)という。

 認定を受けたのは,PCMCIAカードとUSB対応の周辺機器。これらを使うことで,例えばパソコンとBluetooth対応のハンドヘルド機器間で,無線のままファイルを交換したり,データの同期を取ったりできるようになる。

 Motorola社によると,これら製品はパソコン・メーカを通じて今年第4四半期にも利用可能になる。製品には,ファイル転送や,電子メール・ソフトOutlookのデータの交換,管理などが行えるソフトウエアを同梱する。Windows向けである。またこのソフトウエアでは,同社傘下のデンマークDigianswerのBluetoothモジュールを利用できるオプションも提供する。

 なおMotorola社では,Bluetoothの技術が今後急速に進化していくと予測している。「将来はピア・ツー・ピア通信,携帯電話機やPDA,コンピュータ,プリンタといった機器をつなぐ個人向け短距離ネットワークなど,より洗練された利用法が実現される」(同社)。

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